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METAMASKとは何か?
「METAMASK(メタマスク)」は、仮想通貨「イーサリアム(Ethereum/ETH)」系の仮想通貨やNFTを一括で保管管理するソフトウェアウォレットのことです。
ウォレットとは、仮想通貨を保管・管理する電子財布のことをいいます。
しかもMetamaskは、「イーサリアム(Ethereum /ETH)」だけに限定せずに、「BSC」「Polygon」「AVALANCHE」など、さまざまなチェーンネットワークと数多くのトークンを取り扱うことができるため、一つのアカウントにて複数の通貨をそれぞれ保管管理することが可能です。
また、イーサリアムのプラットフォームの「NFT」の保管・管理および送受信をすることもできます。
「NFT(Non-Fungible Token)」とは、偽造・複製できない世界に1つだけの唯一無二なデジタルデータのことをいいます。
仮想通貨・画像・映像・音楽・ゲーム等をデジタル化してオリジナルであること証明する技法です。
NFTについて詳しく知りたい方はこちら!!!
「METAMASK(メタマスク)」を活用して、上記コンテンツを保管・管理・決済することができます。
「METAMASK(メタマスク)」は、Google Chromeの拡張機能で使用するWebブラウザ版と、スマートフォンのアプリケーション版があります。
また、「METAMASK(メタマスク)」は、日本語にも対応しており、無料でウォレットを作成することができます!
METAMASKの安全性
「METAMASK(メタマスク)」は、秘密鍵(パスワード)がないとウォレットにアクセスすることができないため、保管している資産を取り出すことができない仕組みです。
秘密鍵とは、インターネット等の通信を暗号化・復元化するときに必要な鍵のことをいいます。
ウォレット所有者は秘密鍵を保有することで、ウォレットを開くことができ、
この秘密鍵が流出しなければセキュリティーは強固なので、安全性が高いといえます。
ただし、秘密鍵を所有したときは、鍵を流出させないために下記に注意する必要があります。
フリーWi-Fi環境で「METAMASK(メタマスク)」を絶対に使わないこと。
秘密鍵は他人に絶対に教えないこと。
秘密鍵は絶対に紛失しないこと。
フリーのWi-Fiは使用しない
フリーのWi-Fiは、誰でもネットワークにアクセスすることができるようになり、同じネットワーク内のパソコンに侵入することが可能となってしまうため、ハッキングされやすい非常に危険な状況にあります。
そのため、METAMASKを使用するときは、Wi-Fiにパスワードがかけられているネットワークを使用することで、METAMASKからの仮想通貨(暗号資産)は守られます。
ただし、カフェやホテルなどのパスワードがあるWi-Fiでも不特定多数の方と同じネットワークを共有する場合があるため、絶対に避けましょう。
過去に、ホテルのパスワード付きWi-Fiを使用したところ、何者かにウォレットから仮想通貨を抜き取られたというケースも報告されていますので、絶対に避けましょう。
秘密鍵は他人に教えない
秘密鍵は、他人に教えてしまうと秘密鍵を使用されてMETAMASKを勝手に開くことができてしまいます。
そのため、METAMASKを勝手に操作されてしまい仮想通貨を送金や抜き取られてしまうため、何があっても秘密鍵だけは他人に教えないようにしましょう!
また、秘密鍵だけでなく、METAMASKには「シークレットリカバリーフレーズ」というウォレットを復元させるための秘密のパスワードもアカウントに設定されています。
もし、そのリカバリーフレーズが流出して他人に入力されてしまうと、ウォレットを共有することができてしまい、これも勝手に操作されてしまうため、ログイン用のパスワードだけでなく、シークレットリカバリーフレーズも必ず流出しないように保管するようにしましょう!
ちなみに、METAMASKのログイン情報とシークレットリカバリーフレーズは紙に書いてアナログ的に保存することで、確実に流出を防ぐことができます。
秘密鍵は紛失しないこと
秘密鍵を紛失してしまうと、METAMASKにログインすることができなくなってしまいます。
また、METAMASKにログインできなくなると、ウォレットに入っている仮想通貨(暗号通貨)を取り出すことが永久的にできなくなります。
他にも、リカバリーフレーズなどを紙に書いてアナログ的に保存し、その紙を紛失してしまった場合は、リカバリーができなくなりますので、二重に保管しておくことがオススメです。
ただ、ログインパスもリカバリーフレーズも、変更・確認することができますが、その場合、どちらか片方の鍵が必要になってくるため、どちらも紛失しないように厳重に保管しておきましょう。
METAMASKのメリット
複数のチェーンネットワークとトークンの管理が簡単
「METAMASK(メタマスク)」は、1つのウォレットアカウントに対して、イーサリアム(Ethereum /ETH)やERCトークン(イーサリアムのブロックチェーンを利用してトークン(代用通貨)を発行する規格です。)である、Polygon(ポリゴン)、Avalanche(アバランチ)等をそれぞれのチェーンネットワークごとにまとめて管理することができます。
違うチェーンネットワークに変更するのも、変更したいチェーンネットワークを選ぶだけで切り替えれるからほんとに簡単です!
スマートフォンのアプリでも手軽に使用できる
「METAMASK(メタマスク)」は、スマートフォンのOSのiOS/Androidにも対応しています。
また、パソコンで使用しているMETAMASKとスマホアプリを同期させることもできます。
ウォレットの使用手数料を自由に設定できる
「METAMASK(メタマスク)」の手数料とは、仮想通貨(暗号通貨)を送受信するときに生じる「ガス代」のことです。
特に、イーサリアムはガス代が高いと言われており、払い過ぎなどを抑制することができます。
ちなみに、ガス代は高ければ仮想通貨の送金速度が速く、ガス代が低ければ送金速度が遅くなる仕組みになっています。
BCGの参加やNFTの購入が簡単
ブロックチェーンゲーム(BCG)に参加する場合、METAMASKがアカウントになることが多く、METAMASKを接続することでゲームに参加することがとても簡単になります。
また、BCGやNFTゲームなどは、ゲームの参加条件にNFTを購入する必要があるプロジェクトもあり、マーケットプレイス(市場)にMETAMASKを接続し、そのウォレットでNFTを購入すると、METAMASKにNFTが保管され、ゲーム内にNFTが反映されることでゲームに参加することが可能になります。
また、NFTアートを「Opensea」や「Magic Eden」などでNFTを購入する場合も同様に、METAMASKを接続し、NFTアートを購入すると、ウォレット内にNFTアートの情報も追加され保管されます。
METAMASKのデメリット
ビットコインの取り扱いができない
METAMASKは、ETHベースのトークン (ERC-20、ERC-721など)などが取り扱い可能なため、ビットコイン(Bitcoin)は扱うことができません。
仮想通貨が流出する恐れあり
仮想通貨のウォレットには「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の二種類があります。
「METAMASK(メタマスク)」は、「ホットウォレット(Online型)」タイプのため、無料で作成や管理することができますが、ハッキングによる仮想通貨流出の危険にさらされています。
一方、「コールドウォレット(Offline型)」は、インターネットから完全に遮断されており、カードやスティックタイプのデバイスを購入する必要があるが、確実に流出を防ぎたい場合は、コールドウォレットに保管することがオススメです。
もちろん、上記の流出しないための3つのポイントを守っていれば、流出リスクは抑えられますが、完全とまではいきませんので、ホットウォレットは、コールドウォレットよりも流出する恐れがあります。
まとめ
最近では、BCG(NFTゲーム)やNFTアートなどが流行っているため、「METAMASK(メタマスク)」の利用者は日に日に増加しています。
しかし、フリーWi-Fi環境での使用により、ハッキングされてしまったり、フィッシング詐欺等、スキャムなどによる盗難・詐欺被害なども増えています。
無料で作成・使用できるのはとても嬉しいですが、仮想通貨を守るためにも注意点をしっかり守り、流出するのを防ぎながら、さまざまなBCGに参加したり、NFTアートを保管しましょう。