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仮想通貨テラ(LUNA)とは何か?
Terra(LUNA)とは、アメリカドル(USD)と1対1で連動するように設計された仮想通貨「TerraUSD(UST)」を支える仮想通貨のことです。
名称 | Terra Classic |
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シンボル | LUNAC |
現在価格(2022/6/22) | ¥0.00774 |
時価総額 | ¥50,993,392,843 |
時価総額ランキング | 216位 |
HP | https://www.terra.money/ |
「仮想通貨テラ(Luna(Terra/テラ))」は、韓国のTerraform Labs社が開発しているプロジェクトで、供給量(発行枚数)を調整することで価額を一定に保持する無担保型ステーブルコインと言われていました。
ステーブルコインとは、国家・中央銀行が発行する法定通貨や企業が供給する金融商品の価額に連動した値動きをする仮想通貨のことをいいます。
代表的なステーブルコインは、Tether(USDT)があります。
仮想通貨は値動きが激しい市場ですが、発行元が法定通貨を保有して担保とすることで価格を安定化させることでリスクを回避しています。
Terraの場合、USTの開発元であるTerraform Labsが、独自の仮想通貨であるLUNAを発行して1ドル相当のLUNAを1USTと交換できる仕組みを構築しており、常に1UST=1ドルに近づけるようにLUNAとUSTの発行枚数が調整されていました。
1ドル(USD)≒ 1UST(TerraUSD)≒ ??LUNA
というバランスになります。
このUSTとLUNAの発行枚数によって価格のバランスを維持するような仕組みとなっています。
Terra(LUNA)が大暴落した原因とは!
Terra(LUNA)は、USTの価格が1ドル未満になると、投資家の間にはUSTを買ってLUNA(1ドル)と交換しようとする動きが見られます。
しかし、LUNAの価格が安定しない状況が続いてしまい、不安が募ってしまった結果、手に入れたLUNAを即時売却する動きが重なり、LUNAの価格は下がり続ける一方になっていったようです。
そして、2022年4月時点で400億ドル(約5兆1000億円)以上あったLUNAの時価総額は5億ドル(約640億円)にまで低下し、LUNAがピーク時の時価総額約185億ドル(約2兆4000億円)のUSTの裏付けが機能しなくなり、価値の維持が危ぶまれたUSTも一斉に手放されたことによりLUNAおよびUSTの価格は急落。
そして、2022年4月に最高116ドル(約1万5000円)に達していたLUNAが、2022年5月の第2週に価格を99.99%下落させ、約0.0002ドル(0.77円)という価格まで下落し、ほぼ無価値状態となってまい、USTの価格も0.14ドル(約18円)にまで下落してしまいました。
仮想通貨の値動きを抑える基準となるステーブルコインによって変異しますが、多数の仮想通貨銘柄は、US$(米ドル)・€(ユーロ)・¥(円)等の法定通貨の価格を参考にすることで、値動きを安定化させています。
そして、「仮想通貨テラ(Luna(Terra/テラ)」は、時価総額ランキングでもトップ10圏内だったことで、市場拡大に大きな期待を背負っていましたが、今回の一件にてステーブルコインに対する規制の動きもあるようなので、今後のUSDC・USDT(テザー)などのステーブルコインに対する値動きには注意が必要であるといわれています。
仮想通貨テラが上場・復活する可能性は?
「仮想通貨テラ(Luna(Terra/テラ))」は2022年5月の大暴落では価額が約0.0002US$まで落ち込みました。
「仮想通貨テラ(Luna(Terra/テラ))」は、ステーブルコインを実現することが目的なのにも関わらず、ステーブルコインとしての機能が失われたことにより事実上価値はなくなってしまいました。
ただ、価額は最後に成立した取引額を表示するため、完全な0円にならないで、良く見て0.01US$とした値段は残るといわれています。
USDT(テザー)などの担保型ステーブルコインの場合は、ドルを実際に保有してそれを担保にして発行されていることから価格が安定していますが、USTの場合は無担保型で裏付ける担保がないため、約0.1US$だったとしても買い手がつきにくく、流動性が失われた銘柄になる可能性が高いままです。
ちなみに、現在では「仮想通貨テラ(Luna(Terra/テラ))」は海外のBybitやBinance等で取り扱っていますが、日本国内の仮想通貨取引所はありませんので、ビットコインを買って海外取引所にて換金するという形になります。
Terra2.0で復活あるか!?
そんな窮地に立たされたTerraですが、5月28日にはTerraを復活させる「LUNA2.0」のプロジェクトを発表しており、すでに新しいブロックチェーンで発行される仮想通貨を「LUNA」としています。
そのため、元の仮想通貨は「Terra Classic」「Luna Classic」と呼ばれ、新しく「Terra 2.0」もしくは「LUNA 2.0」と位置付けているようです。
しかも、過去の過ちから新しいLUNA2.0では、ステーブルコインの仕組みはもう使われていないとのことから、投資家の間でも注目を集めているようです。
そのため、崩壊してしまったTerraでも、今後の進展次第では、復活もあり得るかもしれませんので、今後の動きにも注目があつまりそうですね!
まとめ
2022年は価格の値動きが激しくなっています。
しかし、波があることは、今後値上がりする可能性もあるため、大儲けの可能性も大きくなりますが、突然価値がゼロになるということもあります。
仮想通貨投資も全て自己責任であることを理解し、そうならないためにも最新情報はしっかり集めて、リスク管理をしていきましょう。
最後までご覧いただき誠にありがとうございます。